30万円弁当は富裕層にも人気の鳥取和牛

 11月29日、「肉の日」にちなんで29万2929円(税込)の弁当が発売され、「30万円弁当」として話題になった。

 使われているのは鳥取和牛で、今年9月に開催された和牛の品評会で肉質日本一を獲得するなど、今一番おいしい牛肉だ。



 松阪牛、神戸牛などの有名和牛ブランドに比べると知名度は大きく下がるが、ゆかしメディアが調査したところ「鳥取和牛が一番おいしい。霜降り肉でも肉と脂のバランスがもっともよい」という声は少なからず存在していた。

 30万円弁当は、鳥取和牛の希少部位を詰め込んだ焼き肉弁当で、あらゆる部位の味の違いを堪能できる。現在までに数件の注文が入っているという。



 鳥取県というと「地味」「島根県との位置関係がわからない」といったことが良く言われているが、その知名度の低さを払しょくするための取り組みが多々行われ、実を結んでいるものも多い。先日行われた鳥取砂丘でのポケモンGOとのコラボイベントでは砂丘に延べ8万7000人程が来場、十数億円の経済効果が生まれている。

 鳥取県北栄町産の高級スイカ 「ドバイの太陽」は、ドバイを始め中東で王族や富裕層からの人気を博し、1玉が日本円にして3万円相当で売れるなど、国内だけでなく海外も市場に捉えた展開が盛んだ。

 今回の30万円弁当は鳥取県弁当・ケータリングのデリバリーを行う「ごちクル」を展開するスターフェスティバルが鳥取の地域活性化をめざす連携協定「『食のみやこ鳥取県』等に関する協定」を締結したことにより誕生した。ほかにも銀座の懐石料理店「銀座あさみ」ミシュラン2つ星獲得の京料理「たか木」が監修した「鳥取うまいもん弁当」を発売するなど、鳥取県は地域の豊かな食材のアピールに熱心だ。


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