テストステロン(男性ホルモン物質)が強い女性は、金融機関のトレーダーなどリスクが高い職業を選ぶ傾向が強い、という研究結果が明らかになった。
米ノースウエスタン大学とシカゴ大学の研究によると、女性の経営学修士(MBA)課程の学生のうち、テストステロンの分泌量が多い学生は、少ない学生に比べて給与が高くリスクも高い投資銀行などの金融キャリアを選ぶ傾向がはるかに高かったという。
研究は、シカゴ大学のMBAコースに在籍する550人の学生に、唾液(だえき)検査を実施。母親の胎内にいる間にさらされたテストステロンの量が指の長さと関係があるとの研究結果があることから、生徒の指の長さも測定した。
そして、生徒379人が卒業後2年間にどのような職業に就いたかを追跡調査。テストステロンが多い学生は、金融業界のリスクの高い職種を選ぶ傾向が強かったという。