ニューヨークタイムズは、ビットコインに注力するヘッジファンド、パンテラ・ビットコイン・ファンドの累計リターンが2万5004%になったと報じた。
2013年設立のパンテラは、仮想通貨に注力した最初にヘッジファンドの1つで、同ファンドの投資家向けの文書で明らかになった。
昨年のヘッジファンドの最高の運用成績は148%で、パンテラの2013年からの年平均リターンは250%前後なので、ヘッジファンドの平均と比べても高い運用成績だ。
ビットコインに関しては懐疑的な声も多く、ビットコインの動きは1600年代に起こったチューリップバブルと同じであると言うアナリストもいる。
だが元ゴールドマンサックスのパンテラ・キャピタル創業者ダン・モアヘッド氏は、ビットコイン中心のヘッジファンドを2013年に設立したのは決して簡単な決断ではなかったことを強調している。
同ファンドが設立された2013年は、ビットコインがはるかに知名度も低く、今のように実利を得ていた人も少なく、今以上に怪しいもの、オンラインの麻薬取引のための通貨とされていたときだ。
同社は自社について「アメリカ初のビットコイン投資ファーム」と謳っており、「ブロックチェーン投資のリーディングカンパニーであり、仮想通貨所有者の最大手の1つである」としている。それらの分野への投資も積極的で、「ブロックチェーンが世界で幅広く使われるようになること、世界に革新が起こるための手伝いをすることが自分たちのミッションである」と言っている。
パンテラの創業者モアヘッド氏は投資家に、資産の1%でいいので仮想通貨に投資してみてほしいと呼び掛けている。
「ビットコインはまやかしだ、詐欺だと言う人は、有名な人も含めてたくさんいます。
そうかもしれません。ただもし彼らが間違っていて、現在の価格が25倍になったならば、その人たちは巨額のトレード機会を失うことになりますね」