ヘッジファンドの資産総額が3兆2111億ドルとなり、6四半期連続で増加したと、ヘッジファンドリサーチが発表した。
ヘッジファンドとファンド・オブ・ファンズの合計の伸びは3.3%となる。
2017年のトータル資産増加額590億ドルのうち88%は投資リターンによるもので、12%は資産流入となっている。
ヘッジファンドからの資産流出が相次いだ2016年は約700億ドルが流出したが、2017年は98億ドルが流入となっている。
イベントドリブン戦略がもっとも多い増加となり、69億ドルの資産流入に加えて、92億ドルが運用により増加した。
レラティブ・バリュー戦略は13億ドルが流入、89億ドルが運用成果。マクロは7億ドルが流入、115億ドルが投資の結果だ、株式ヘッジファンドは20億ドルが流出したが、運用成果は225億ドルとなり、同社が発表したヘッジファンドの戦略の中で最高額の増加となる。
ファンド・オブ・ファンズの資産増加は1年間で1%、6456億ドル。
ファンド・オブ・ファンズの昨年1年間の流出額は214億ドルで、2016年の264億ドルに比べ減少している。
「2017年はヘッジファンド業界において歴史的な年になった。これまでの主力エリアとなってきた地域以外にも、中国、アジアなど新興エリアともに成長した。ヘッジファンド業界は2018年も引き続き成長していくだろう」
ヘッジファンドリサーチの社長、ケネス・J・ハインツ氏は同社の最新ニュースリリースにてそう語った。