原大智選手の両親は富裕層? 子どもを冬季五輪メダリストにするための費用

 長野五輪を超えた史上最多、11個のメダルを獲得し、メダルラッシュに沸く平昌五輪。多くの人が連日の熱戦に注目し、一喜一憂している。

「冬のスポーツは金持ちの競技」ともいわれる。夏季五輪に比べ冬季五輪は使用する道具が多く、また練習、試合会場への移動、滞在などでも費用がかさむ。
 スキージャンプのソチ五輪銀メダリスト、葛西紀明選手は家が「米も食べられないくらい貧乏」だったと言い、道具は先輩選手のお下がりを譲り受けるなど、ジャンプ競技を続けることの大変さを語っている。

 冬季五輪の代表選手は、寒いところ、雪国出身者が圧倒的に多い。冬のスポーツが盛んで小さい頃からなじんでいることに加え、地理的に練習や試合も行いやすい。

 男子モーグル初のメダルを獲得した原大智選手は、東京都渋谷区の出身だ。東京都出身者でも初の冬季五輪メダリストは「雪が降ったら交通が麻痺してしまうような都市部の出身なので、冬季の種目でメダルを獲れたのは誇りに思っている」と語っている。

 原選手は小学校6年生の頃から本格的に競技としてモーグルを開始。その後、16歳で単身カナダへスキー留学をしている。

 留学先は、CSBA(カナディアン・スポーツ・ビジネス・アカデミー)というスポーツビジネス専門学校。原選手はジュニアアスリートプログラム+カナディアンハイスクール進学プログラムを受講、合計4年半CSBA及びスキーが盛んなリゾート地、ウィスラーの高校に在籍した。
 同アカデミーはスキーのほかにも、スノーボード、ゴルフ、スポーツトレーナーのプログラムなどがある。
 英語のノンネイティブ受け入れにも熱心で、英語サポートのコースがあるほか、支払いを日本円でも受け付けている。


CSBAのホームページより

 CSBA及びウィスラー高校入学にかかる費用を見てみよう。
 年間で学校に払う費用は2万6200~2万8340カナダドル。1カナダドル=85円と計算して、年間で222万~240万円ほどだ。
 この中に含まれるのは入学金、授業料、宿泊(ホームステイ)、食事(全食付き)、高校内英語コース費用、ホームステイ手配料、ホームステイ敷金、カストディアン書類費用、空港出迎え費、健康保険料で、往復航空運賃、海外学生保険、その他手続き費用等は含まれない。

 原選手は4年半在籍したとのことなので、単純計算して1000万円以上かかっている計算になる。このほかにスキー道具等の費用も発生する。

 子どもが冬のスポーツを、特に雪国でない環境で続けることは、費用面で並大抵でないサポートが必要だ。

 渋谷区で松濤に次ぐ、都内でも有数の高級住宅地、広尾出身の原選手。サポートしてきた両親も資産家、富裕層の可能性は高そうだ。

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