CNN特派員が教えるエグゼクティブとのコミュニケーション術

CNN特派員、モーガン・ニール氏のコミュニケーション術


CNN特派員 モーガン・ニール氏
 日々世界のビジネスエグゼクティブと接する経営者やビジネスパーソンにとって、初対面時のコミュニケーションは、その後のビジネスを左右する最も気を遣う場面です。どうすれば初めて会った人と早く打ち解けられるのか、限られた時間の中でどこまで心を開いてもらえるのか、それは誰もが知りたいコミュニケーションテクニックのはず。では、取材の度に異なる人物にインタビューし、限られた時間の中で最大の効果をあげることを仕事としているプロフェッショナルは、日々どのようなことを心がけて取材に臨んでいるのでしょうか?

 今回YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)は、来日中のCNN(Cable News Network)ハバナ支局長兼特派員、モーガン・ニール氏へインタビュー。ニール氏は9月放送のCNNjの番組、「ユニークリー・ジャパン」の中でダルビッシュ有選手と隈研吾氏にインタビュー取材をしています。

 これまで世界中の政治家、著名経営者など数々のセレブリティを取材してきたニール氏。ダルビッシュ選手・隈研吾氏を取材した際のエピソードを交えつつ、彼が心がけているエグゼクティブとのコミュニケーション術について語っていただきました。

ダルビッシュ選手の野球への並外れた集中力に驚かされた


WBCで活躍したダルビッシュ有選手
―今回は「ユニークリー・ジャパン」の取材のために来日されたのですね?
「はい。『トーク・アジア』という番組で日本野球界のスターであるダルビッシュ有選手と、国際的に名高い建築家の隈研吾さんにインタビューしました。日々世界中を飛び回っていますが、日本に来たのは初めてです。」

―ダルビッシュ選手のことはそれまでご存知でしたか?
「彼は日本以外の国でも野球界では伝説的な存在で、インタビューする前からよく知っていました。私自身野球が大好きですし、アメリカ、キューバ、メキシコ、ベネズエラなど野球がナンバー1スポーツの国で多くのレポートを経験してきたのですが、それらの国でもよく知られていましたね。若手では世界で3本の指に入る選手だと思います。」

―会う前と後では、印象は変わりましたか?
「彼に会った時の最初の印象は、非常に卓越したレベルで、自分の職業である野球に対する集中力が高いこと。そして目標に対するモチベーションが高いことです。22歳という若さに見合わない経験を今までしてきたことを感じました。高校野球の頃からプロになるまで、常にマスコミに追いかけられ、注目されてきたのでしょう。そういうさまざまな全ての経験を通して、今の彼があるんだなということを感じました。自分が22歳だった頃を考えると、目標に向かって邁進する彼の強い意志と集中力には驚かされました。」

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