日本のプライベートバンクを比較!海外のPBと比較した強みや弱みも紹介!

日本のプライベートバンクを比較!海外のPBと比較した強みや弱みも紹介!

日本国内には、富裕層の資産運用をサポートするサービスとしてプライベートバンク事業があります。プライベートバンクには、大きく3つの種類があります。

・メガバンク系
・証券会社系
・外資系

それらの代表的な金融機関名や、サービス内容や特徴を比較して紹介していきます。

プライベートバンクとは何か知りたい方は「プライベートバンクとは?メリットやデメリットをわかりやすく紹介!」もご覧ください。

目次

【メガバンク系】日本のプライベートバンクを比較

銀行名 みずほ銀行 三井住友銀行 三菱UFJ銀行 SMBC信託銀行
PB事業開始年 2005年 2010年 非公開 2015年
最低預入金額 10億円 5億円 非公開
特徴 みずほプライベートウェルスマネジメントを設立し幅広いサービスを提供 バークレイズとの合弁によって得られたノウハウを活用 海外に強み 旧シティ・バンクのPB部門

みずほ銀行

みずほフィナンシャル・グループは、2005年からプライベートバンキング事業を開始しています。みずほフィナンシャル・グループの顧客企業の中でも、上位の企業のオーナーや経営者をメインターゲットに、オーダーメイドの金融サービスを提供しています。

また、資産管理や運用、事業承継等はもちろん、顧客やご家族の健康管理、子供の教育等のご相談にも対応します。ただし最低預入額は10億円と、口座開設のハードルは非常に高くなっています。

三井住友銀行

三井住友銀行は、2007年にプライベート・アドバイザリー本部を設置しました。そして2010年からは、SMBC日興証券や、英大手銀行であるバークレイズと共同で富裕層向け資産運用事業を展開し、バークレイズのノウハウなどを吸収してきました。

なお2017年からは、バークレイズとの合弁を解消し、三井住友フィナンシャル・グループの単独運営となっています。現在の三井住友銀行は、SMBC日興証券との連携を強みとしています。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行は三菱UFJフィナンシャル・グループの一員であり、プライベートバンク事業も展開しています。

実際には、三菱UFJ信託銀行や三菱UFJモルガン・スタンレー証券といったグループ会社の総合力を駆使して、専門的なアドバイスとソリューションを提供するとしています。

またコンサルティングに力を入れており、金融サービスのみならず、相続・不動産・事業承継などの相談にも応じてもらえます。

SMBC信託銀行

SMBC信託銀行は、仏大手ソシエテジェネラル信託銀行が、2013年に三井住友フィナンシャル・グループに参入して誕生しました。

2015年には、旧シティバンク銀行の個人向け銀行事業を買収し、「PRESTIA(プレスティア)」というブランドでプライベートバンク事業を展開しています。

なお旧シティバンクは、1986年から日本におけるプライベートバンクの先駆者の1者として活動してきたいわば名門です。日経資本に変わり、外貨・不動産・信託の強みを活かした幅広いソリューションを提供しています。

【証券会社系】日本のプライベートバンクを比較

銀行名 野村証券 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー(旧メリルリンチ)PB証券
PB事業開始年 非公開 非公開 2006年
最低預入金額 推定1億円 基準はなく個別対応 1億円
特徴 国内No.1の証券会社 口座開設のハードルは低め 外資のノウハウと総合金融の情報力の融合

野村證券

1925年に創業した野村證券を中核とする野村グループは、世界30カ国・地域を超えるネットワークを有するグローバル金融グループです。日本国内の個人預かり資産では、圧倒的なマーケットシェアを誇ります。

プライベートバンク事業は「ウェルスマニュアル事業」と呼称され、東京や大阪に専門の部署があります。最低預入額は非公開ですが、1億円程度ではないかと言われています。証券会社であるため、新規上場(IPO)株式の優先割当てや、ラップ口座などが強みです。

大和証券

大和証券は、1942年に藤本証券と日本信託銀行が合併して設立され、日本の大手証券会社5社の1角をなしています。最低預入額は公開されておらず個別対応となっていますが、有価証券3,000万円が目安になるとの説が有力です。

また、年収2,000万円でも口座開設できる場合もあるようで、他社と比べると口座を開設するハードルは高くないと言えます。事業承継や相続対策の支援が充実しているほか、証券会社ならではのIPO株式の優先的割り当てが魅力です。

三菱UFJモルガン・スタンレー(旧メリルリンチ)PB証券

三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券は、2020年に三菱UFJモルガン・スタンレー証券と合併し、新たにウェルスマネジメント本部(現ウェルス&ミドルマーケット本部)を設立しました。

メリルリンチ時代から長きにわたって築いてきたプライベートバンク事業と、三菱UFJフィナンシャルグループの創業力を一体化したサービス提供を目指しています。グループの豊富な情報とネットワークを活かし、顧客毎にテーラーメイドな提案を行います。

【外資系】日本のプライベートバンクを比較

プライベートバンク名 クレディ・スイス UBS ロンバー・オディエ ジュリアス・ベア
日本でのPB事業開始年 2009年 2004年 2008年 2013年
最低預入金額 5億円 2億円 1億円 非公開
特徴 プライベートバンキング160年以上の歴史 世界最大のプライベートバンク 家族経営の老舗プライベートバンク ピクテ銀行など大手の専業プライベートバンク

クレディ・スイス

クレディ・スイスは、1856年にスイスのチューリッヒで設立された世界最大規模の金融グループです。日本では、戦後間もなくから法人向け投資銀行業務などを行ってきました。

プライベートバンキング事業には、外資系金融機関としては比較的後発となる2009年に参入しています。そして2012年にはHSBCのプライベートバンキング部門を買収して、さらに規模を拡大しました。

日本国内のプライベートバンクの中では口座開設のハードルが高く、最低でも5億円の預入金が必要とされています。そのため、ステータスとして口座開設を希望する人が多い金融機関です。

UBS

UBSは、スイスのチューリッヒとバーゼルに本拠を置くスイス最大の銀行グループです。1998年に、スイス銀行コーポレーションとスイス・ユニオン銀行が合併して誕生しました。

世界最大のプライベートバンクであり、2018年における同部門の預かり資産残高は2兆4,030億ドルにのぼります。

なお、日本での最低預入金額は2億円で、テーラーメイドのソリューションを提供します。また2020年には、三井住友信託銀行との業務提携を開始しています。

ロンバー・オディエ

ロンバー・オディエは、1796年にスイスのジュネーブにて創業した老舗プライベートバンクです。個人富裕層や法人顧客に対して資産運用などのサービスを提供しています。運用資産は約1,500億スイスフランで、スイスのプライベートバンクとしては最大規模を誇ります。

日本では2008年にプライベートバンキング事業に参入し、最低預入額は1億円以上、かつ金融資産を3億円以上保有していることが条件となっています。長期的な視点で、次世代への資産承継へのアドバイスをしてくれるのが特徴です。

ジュリアス・ベア

ジュリアス・ベアは、1890年に設立されました。スイス・チューリッヒに本社を置く、専らプライベートバンキングに特化した金融機関です。ピクテ銀行などとともに、大手の専業プライベートバンクとして知られています。

また2010年には、ING Bankのプライベートバンキング部門を買収しています。日本では、2018年に野村證券との合弁による「ジュリアス・ベア ノムラウェルスマネジメント」を設立し、サービスを提供しています。なお、最低預入金額は公表していません。

また、プライベートバンクの利回りがどのくらいか知りたい方は「プライベートバンクの利回り|日本とスイスやシンガポールなど海外の銀行で比較!」をご覧ください。

日本のプライベートバンクの海外と比較した強み

日本のプライベートバンクの海外と比較した強み

国内の税制や法務に強い

日本のプライベートバンクは、国内の税制や法務に強いというメリットがあります。

世界各国によって、プライベートバンクの運用益にかかる所得税や、相続・贈与に関する税務、また事業承継の方法や不動産の売買商慣習など、多くの富裕層の方がアドバイスを受けたいと感じる専門的な事項は異なります。

さらに、その国の税制や会計制度は毎年のように変更されるので、海外からはフォローしきれない場合があります。

一方で日本のプライベートバンカーは、銀行や証券会社といった日本の金融機関です。そのため、日本の税務・法務や商慣習については熟知しているケースが多いです。

仮に本人が熟知していなくとも、すぐに専門家にコンタクトをとり調べてくれるので、日本人は安心して利用できます。

日本語での手続きが可能

外資系のプライベートバンクは、契約書や説明書面など、英語での手続きが必要になるケースが多くあります。大手であれば日本語対応可能なスタッフはいるものの、そのようなスタッフが在籍していない場合、言語の壁を感じるケースは多くあるでしょう。

特に海外の複雑な投資商品を検討する場合など、本当にプロのアドバイスがほしいときに説明が英語だと、よほど業界に明るい人でない限り理解するのは難しいでしょう。

これに対して日本のプライベートバンクは、普段のコミュニケーションはもちろん、書く手続きも日本語で行うことができます。

また、日本での文化や商慣習に精通しているのが強みです。「堅実で慎重に運用したい」など、日本人特有の価値観に合ったサービスを受けられるというメリットがあります。

日本のプライベートバンクの海外と比較した弱み

資産を増やす運用実績が弱い

一般的に、日本のプライベートバンクは守りの「資産保全」に、海外のプライベートバンクは攻めの「資産運用」に強みを持つと言われています。

日本では個人が投資(資産運用)をするという文化が広まったのは最近ですが、欧米では100年以上の歴史があるということに関係があるかもしれません。

例えばスイス系のプライベートバンクは、世界中のあらゆる債券にアクセスでき、顧客にさまざまなポートフォリオを提案してくれます。また、日本の金融機関があまり取り扱わない有価証券担保融資を活用し、レバレッジをかけた投資を提案してくれる場合もあります。

このような資産を増やすノウハウは、海外のプライベートバンクの強みといえます。

売買手数料型で取引するたびに手数料がかかる

売買手数料は、投資商品を売ったり買ったりする都度、売買金額に対して一定割合の手数料が発生するものです。

最近は、日本の金融庁がフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)に関する監督を強化しています。そのため日本の金融機関の中には、以前ほどではないにしても、未だに「売買手数料型」の報酬体系となっている場合が見受けられます。

これに対して、多くの海外のプライベートバンクで採用されている「資産基準手数料(管理手数料)」は、預かり資産の残高に応じて一定割合の手数料が発生するものです。

この手数料の中に、カストディ費用(管理費用)や売買費用が包括されているので、期中にどれだけ売買が発生しても手数料は変わりません。

このように日本と海外では手数料体系が異なり、一概にどちらが有利・不利と言うことはできません。しかし日本で採用している売買手数料型では、金融機関に「不必要な売買を勧めて手数料を得たい」というインセンティブが働いてしまう場合があるので注意が必要です。

プライベートバンクがおすすめなのはこんな人

・1億円以上の運用資金がある
・相続税対策や事業承継のサポートがほしい
・自分のニーズに合った提案をしてほしい

ここまで見てきたように、プライベートバンクは、口座開設のための最低預入金額の設定が高いので、基本的には1億円以上の運用資金がある人を対象としています。

またプライベートバンクは、顧客ひとり一人のニーズを汲み取って、テーラーメイドのソリューションを提供してくれます。

したがって、個別の事情を踏まえて相続対策や事業承継のサポートを受けたい方や、自分のニーズに合った運用や保全のアドバイスを受けたい方におすすめの金融サービスです。

さらに、各国の各社のプライベートバンクはそれぞれいくらから利用できるのか知りたい方は「プライベートバンクの口座開設はいくらからできる?スイス系企業や日本の銀行・証券会社の預入資金を紹介」をぜひ参考にしてください。

プライベートバンク以外で富裕層に人気の資産運用は?

ここまで見てきた通り、プライベートバンクは通常の金融商品とは異なり、事業相続や贈与に関するサポートもしてくれるため、富裕層に人気の高い金融商品です。

一方で、預入資産の最低金額のハードルが非常に高い傾向にあり、多くの人が利用できるサービスとは言いにくいでしょう。

「1,000万円以上の金額をプロに任せて運用したい」という富裕層に人気のある金融商品としては、ヘッジファンドが挙げられます。どのヘッジファンドに依頼するか迷う方は、ぜひヘッジファンドダイレクトにご相談ください。

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