ハリウッド・セレブの慈善活動はスケールが違う
最近では日本の女性誌でも社会貢献についての特集が多々組まれ、チャリティー活動やボランティアに参加する若者も増加するなど、慈善活動についての認識が高まりつつあります。
しかし、欧米のセレブリティの慈善活動のスケールは段違いです。慈善団体や病院に億単位のお金を寄付する、自然災害が起こった際は被災地への援助を真っ先に表明する、世界的チャリティーイベントを企画運営、自分の死後に財産の何割かの寄付を公言など、とても「太っ腹」という一言では片付けられないスケールで様々な事業が展開されています。
特にハリウッド・セレブは、まるで慈善活動を行うことが義務であるかのように、誰もが何かしらの活動を行っていると言っても過言ではありません。寄付だけでなく、例えばアフリカのマワウイから養子を迎えたマドンナのように、他国から養子を迎え入れるのもごく普通のこととして受け止められています。
毎年話題になるセレブリティの寄付額ランキング
欧米ではセレブリティの社会貢献についての関心が非常に高く、様々なメディアでその活動が報告され、最も貢献した著名人のランク付けも頻繁に発表されています。
『フォーブス』誌では「Generous Celebrities(寛大なセレブリティ)」として、10人を選出。ボノ、サンドラ・ブロック、ニコラス・ケイジ、ジャッキー・チェン、セリーヌ・ディオン、アンジェリーナ・ジョリー、ポール・マッカートニー、アーノルド・シュワルツネッガー、スティーブン・スピルバーグ、オプラ・ウィンフリーがあげられていました。
また昨年9月、慈善団体「The Giving Back Fund」は2007年の公的記録を基に、寄付金額が多いセレブリティ30人をランキングした「The Giving Back 30」を発表。上位10人は以下のようなランキングでした。
「The Giving Back 30」の上位10人
第1位 オプラ・ウィンフリー、5020万ドル
第2位 ハーブ・アルバート、1300万ドル
第3位 バーブラ・ストライザンド、1100万ドル
第4位 ポール・ニューマン、1000万ドル
第5位 メル・ギブソン、989万ドル
第6位 アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピット、840万ドル
第7位 ランス・アームストロング、500万ドル
第7位 マイケル・ジョーダン、 500万ドル
第7位 エリック・リンドロス、500万ドル
第10位 ラッシュ・リンボー、420万ドル
1位はアメリカで最も成功し、絶大な影響力を誇ることで知られる黒人女性司会者オプラ・ウィンフリー。年収366億円とも言われ、2007年には南アフリカに約46億円を投じて女子校を、1億6千万円を投じて小学校を設立しています。
このランキングはその年に多額の寄付をした人物が反映されるため顔ぶれは毎年変化します。しかしこの中でも毎年必ずランキングに入る、最も活躍が目覚しいハリウッド・セレブといえばやはりアンジェリーナ・ジョリーでしょう。彼女はハリウッド女優としての慈善活動の枠を超え、1人の人間として慈善活動に懸命に取り組んでいるという意味で、セレブリティの中でも特殊な存在として認知されています。またそのパートナー、ブラッド・ピットも以前から慈善活動を行っていましたが、アンジェリーナの影響を受けてさらに活動に力を入れているようです。