ハリウッドの慈善活動の先駆けはオードリー・ヘプバーン?
彼女や、現在のアンジェリーナ・ジョリーのように、他のセレブリティとは別格として認められる人物の特徴はどこか。それは、彼女たちが多額の寄付を行うに止まらず、現地に赴き全身全霊で慈善活動を行い、また自身のライフワークとしていることです。アンジェリーナは第1子のシャイロちゃんを、わざわざアフリカのナミビアで出産。シャイロちゃんの写真第1号は4億円以上の値段で雑誌に売られ、全額が慈善団体に寄付されました。自身のプライベートな部分にまで慈善活動を組み込み、きっちり成果を出すところはさすがとしか言いようがありません。
アンジェリーナは数年前までは、同性愛やいくつものスキャンダラスな恋愛でタブロイド紙を賑わせたゴシップ女優としてのイメージがありました。しかし慈善活動に奔走することで、真のセレブリティとして社会的地位を確立。今では女優と同等かそれ以上に慈善家として有名になり、次は政界に進出するのではという噂まであります。
慈善活動を行う真の意味とは?
「ノーブレス・オブリージュ」―高貴な者には社会的責任が伴う、持てる者が持たざる者を援助するという考え方。これは貴族社会だった頃から欧米に浸透し、現代のセレブリティや富裕層に受け継がれています。
仕事で成功し、大きな自己実現を成し遂げた後に、人は自分の価値をどこに求めるのでしょうか? 真の意味で豊かになるとは、お金や自身の欲望から解放され、他人のために生きられるようになるということなのかもしれません。しかし、そんな究極の生き方や精神性を手に入れる方法は誰も教えてくれず、また正解が何なのかも定義できません。
私たちにできる唯一のことは、1日1日を大切に生き、社会のために何ができるかを考えながら、行動に移し続けること。それが第一歩であり、かつ自分なりの答えに辿り着く唯一の道だと言えるのではないでしょうか。