「株は9月中に手仕舞え」最も当たるFP・中原圭介氏

2倍になった中国株の今後は?

 2倍になった中国株。上海総合指数は3000ポイントを超えたが、これは昨年の大底から2倍以上となっている。ただし一時は6000ポイント付近まで上り詰めたところから、4分の1下げたことを考えれば、まだまだ上げきってはいない。

 「BRICsのような流動性の低い国というのはどうしても4分の1になったり、2倍になったりということがよくあります。別に2倍になるのは特別驚くことではありません。何せ、中国株は4分の1になったのですから」

 ちょうど、著名投資家ジム・ロジャーズ氏がこのたび日本の週刊誌のインタビューで、異常な相場だとして新たに中国株を買っていないことを明かしていた。やはり、プロたちは、ここは手を出すところではないということを理解しているのだ。あくまで金融緩和された米国など先進国の余剰マネーが流れ込んでいるだけ、と考えた方が良いのかもしれない。

 中原氏は「金融危機はまだ、終ってはいません。サブプライムローンの残高は1兆ドルでしたが、商業用不動産ローンの残高は2007年時点で3兆ドルにもなります。金融機関の追加の損失が出てくることは予想されます」と指摘した。

 いまだ、表には出てきていない爆弾を抱えるというのが米国経済のようだ。では、次回は9、10月を「見」して乗り切った後について引き続き中原氏に聞く。(つづく)

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