アラブ首長国連邦のドバイに建設していた全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」が開業した。今回開通したのは、ドバイ空港と沿岸の新開発地域を結ぶレッドライン(全長53キロ)で、当面は主要な10駅で営業運転を行う。湾岸諸国で都市交通システムが導入されたのは今回のドバイが初めて。
ドバイメトロは、総延長75キロに及ぶ都市交通システム。ドバイ空港と沿岸の開発地域を結ぶレッドライン(第1期工事分)と、クリーク周辺の旧市街地を走るグリーンライン(第2期工事分)からなり、無人運転の鉄道システムとしては世界最長。このうち、今回開業したのはレッドラインで、急激な人口増加に伴うドバイの交通渋滞解消に大きな役割を果たすことになる。グリーンラインは2010年に開業する予定。
中東諸国では、ドバイに続き、アブダビ、カタール、サウジアラビアなどでも鉄道網を整備するプロジェクトが計画されるなど、多くの新規案件が検討されている。