タックスヘイブン取引めぐり十数億円申告漏れ(健康食品会社)

 健康食品販売会社「ナチュラリープラス」がタックスヘイブン(租税回避地)を使った取引をめぐり、2007年8月期までの3年間に十数億円の所得について申告漏れを東京国税局から指摘されたことが15日、わかった。追徴税額は過少申告加算税を含め5億円前後と見られている。

 ナチュラリープラス社は発覚を受けて「平成17年11月から平成19年8月までにわたり、当社がおこなった米国および英国の研究機関への投資に関する税務申告につきまして、上記の平成20年におこないました厳正な社内監査の結果、適切な税務処理がおこなわれていない可能性が発見され、平成20年4月に自主的な修正申告をおこないましたと」と事実を認め、修正申告に応じた。

 また同社によると、2008年5月に東京国税局による定期調査で、この取引に関する修正申告の内容と同局の解釈に見解の相違があり、今年5月に再度修正申告を行ったという。「仮装・隠ぺい等の悪意のあるものではないとの東京国税局の判断により、重加算税は課されておりません」としている。

 さらに一部で報道された、当時大株主の米国投資会社とは一切関係ないという。

 同社は人気プロゴルファーの丸山茂樹さんをイメージキャラに起用するなど、現在行われている大相撲秋場所の懸賞幕も出すなどしている。

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