丸紅とアサヒビール、中国でワイン事業開業

 丸紅とアサヒビールが中国の現地企業と設立したワイン製造・販売会社、江蘇聖果葡萄酒業有限公司が、中国国内におけるワイン事業を16日に開始した。

 今回発売されるのは「聖果 産地精選8 シリーズ」(赤2品種/瓶750ml)、「聖果 品種精選6 シリーズ」(赤・白各1品種/瓶750ml)、「聖果 楽活精選3 シリーズ」(赤2品種/瓶750ml)で、江蘇省を中心に販売される。

 開業に合わせて今年8月に竣工したワイナリーは生産能力が10,000KLで、輸入原料を100%使用し、赤ワインを中心に生産。将来的には生産能力を30,000KLに拡大し、揚子江デルタ経済圏最大のワイナリーとなることを目指すという。

 江蘇聖果葡萄酒業有限公司は、丸紅とアサヒビールが、江蘇省最大のビール会社「大富豪.酒」を傘下に持つ富豪酒業有限公司と共同で、2008年1月に設立したワイン製造・販売会社。丸紅の原材料調達力を最大限に生かし、安心・安全で高品質のワイン原料を安定的に調達するとともに、アサヒビールが日本市場で蓄積したワイン製造に関する技術力とノウハウを導入している。「大富豪.酒」が持つ既存のチャネルを有効活用し、早期の販売数量の拡大に取り組む。

 アサヒビールの調査によると、中国のワイン消費量は2001年の約34万KLから年率10%から15%の伸張率で、2005年には約42万KLに拡大。2010年には2005年比約50%増の約60万KL超の規模に伸びると見込まれている。

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