「お受験の王道」と言えば、やはり慶応幼稚舎。誰もが一度は憧れる存在でもあり、毎年学校説明会には、定員を超える保護者が集まるほどだ。では、その慶応幼稚舎が4つのクラスから成ることをご存じだろうか。
「4つ組があって、親の職業で組み分けがされているようです」と言うのは、ある慶応OB。どうやら、それは本当のようで、先日発売された週刊現代でも「日本の名門 慶応幼稚舎の大研究」と題した8ページもの異例の大特集で、そのあたりの裏表が詳細に描かれている。
クラス分けはK、E、I、Oの4組。K組に有力者の子弟が集中しているのだとか。O組は開業医の子息が多く、将来的に医学部入学を目指すという。E、Iの両組には保護者が幼稚舎と縁のなかった子息が入っている場合が多いという。
実は、人気No.1気象予報士の根本美緒さんも幼稚舎出身。「6年間の仲間は今でも兄弟のように親しく、同級生の進路はほとんど知っています」と語っている。それくらい濃い人間関係が続いているそうだ。
ただ、逆の見方もあって、6年間ずっと担任、生徒と同じクラスということもあり、人間関係、教諭の教え方など相性が合わなければどうしようもないという点も指摘されている。また、慶応の医学部に内部進学する人も、それほど多くはないという。
慶応に中学デビューしたあるOBは、幼稚舎組の輪の中には入りにくかったという。また、ある大学デビューの“遅咲きOB”は「成績のいい学生は、だいたいが大学デビュー」ともいう。
慶応幼稚舎での教育機会はたしかに魅力的。だが、学校選びは、やはり親が、的確に相性を見極めてやらなければならないということか。