波紋呼ぶ中医協人事

 長妻昭厚生労働相が、中医協(中央社会保険医療協議会)委員メンバーから日本医師会の推薦枠を撤廃したことで、 日医側も中川俊男常任理事が「容認できない」とするなど波紋を呼んでいる。

 中医協とは元々、医療行為の診療報酬を決める厚労相の諮問機関。これまでは診療側委員7人中3人を日医役員が占めていた。来年度の診療報酬改定に向けて、これから話し合いをスタートしようという前段階で、日医の影響力を削いで、勤務医の待遇改善を目指そうとしたもの。

 日医は今回の人事の説明責任を果たしてほしいと要望した上で、厚労省が診療報酬全体を手厚くしようとしていることについては、期待をしているようだ。

 これらの動きには新聞各紙とも社説で次のように展開している。
・「中医協人事―医療の抜本改革につなげ」(朝日新聞)
・「患者本位の中医協に生まれ変わるか」(日経新聞)
・「中医協人事 脱皮を迫られる日本医師会」(読売新聞)
・「政権交代を改めて印象づける人事」(毎日新聞)

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