本当に世界は不景気なのか?
欧米の富裕層の間では「旅人の望みをすべて叶えてくれるリゾート」とも呼ばれているほどです。世界が不況と呼ばれる中で、世界一の高さになる予定の「バージュ・ドバイ」も完成が近く、また人工島パーム・ジュメイラに建設されたホテル「アトランティス・ザ・パーム」はオープニングセレモニーだけで数百億ドルを投じ、北京五輪式典の数倍の花火が打ち上げられたり、1泊270万円の部屋があったり、ここでは世界中の経済危機がウソのようです。
今、世界でも唯一、セレブ気分を満喫できるリゾート地。それはドバイかもしれません。
今なら純金1㎏が毎日抽選で当たる?
それだけ魅力的な場所であるならば、日本人旅行者が増えているのは当然です。ドバイ政府観光・商務局によると、日本人訪問者数も右肩上がりで、2001年には2万5000人だったのが、2007年には約9万8000人と驚異的な伸びを示しています。
また最新のデータによると、2008年は6月までに約4万8000人となっており、ほぼ前年並みかそれ以上となりそうです。やはり長期間の休みが取りやすい夏場が多いようです。ただ、やはり欧米の富裕層や、ドバイ政府がお勧めするのは、気候の穏やかな冬場。1月の平均気温は19.7度と適温で過ごしやすいのです。
しかも、今年は世界最大級の商業イベント「ドバイ・ショッピング・フェスティバル」(2月15日まで)の期間中は、毎日、純金1キログラムや、トヨタのレクサスが抽選で当たるという気前の良さ。リゾートで一攫千金、今年の初夢を見るのも悪くはないでしょう。
「シンガポール・スリング」ならぬ「ドバイ・スリング」に酔う
シンガポールの名門ホテル「ラッフルズ」が一昨年ドバイにもオープン。実は、このホテルがドバイでは最も通に人気があるホテルだと評判で、「世界一の…」と派手な宣伝はしないため露出は少なく、落ち着いた風情がわかる旅行者に人気があるそうです。
隣接するショッピングゾーン「ワフィ・シティ」や、5ツ星飲食店の中から最高を選りすぐった「レストラン・アワード2008」にも輝いた「ノーブル・ハウス」(中華料理店)も入っています。また、外装はピラミッド様だが、内装はアジアンとアラビアンが融合した雰囲気が漂い、日本人も馴染みやすいでしょう。
そしてラッフルズ名物のカクテル「シンガポール・スリング」。そのドバイ版カクテル「ドバイ・スリング」はここでしか味わうことができません。黄金郷の夜に心地良く酔ってみるのもいいかもしれません。