脳科学者の茂木健一郎氏(47)が2006年~2008年の3年分の確定申告をせず、東京国税局から約3億円の申告漏れを指摘されていたことが分かった。約1億6000万円の修正申告に応じ、自身のブログでも「本当に申し訳ございませんでした」とお詫びした。
茂木氏は、講演、執筆、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」のキャスターをはじめとしたTV出演など多方面で活躍しており、多忙を極めていたという。確定申告を行っていなかったために、税務署から申告をするように求められたこともあったものの、その一方で税理士を雇うなどの対策を講じてもいなかった。
戦後の日本の税制は、国民に納税意識を持ってもらうために申告納税制度で成り立っているが、茂木氏はその申告の基になる自分の年収そのものも把握していなかったという。
11日の自身のブログで「お詫び」と題して「この度は、多くの方々に御迷惑、ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。お寄せいただいた叱責のお言葉を真摯に受け止め、今後はきちんと処理をして参ります。本当に申し訳ございませんでした」としている。