英高級ブランドのバーバリー・グループが、仏LVMH、PPR、リシュモンなどの巨大ブランドグループの買収標的になる可能性がある、とブルームバーグが報じた。
これは証券会社MFグローバルの9日付けリポートによるもの。潤沢な資金力を持つ大手高級ブランドグループは、バーバリーのような大株主の一族が存在しない単体ブランドだけで生き残る企業を買収し、マーケットを拡大していこうという理由からだ。リポートの中で、2010年と11年は業界再編がキーワードになるのではないかと予想している。
LVMHは、ブランド界の帝王と呼ばれるアルノー氏が会長に就任以来、次々と買収劇を展開。現在のブランドコングロマリットを築いた。PPR、リシュモンとも激しい戦いを繰り広げたこともある。
ただし、あまりに買収が過ぎたためにやがて世間的な批判も大きくなり、最近は大きな買収劇は起きていない。しかし、現在の市場環境も考えれば、またいつブランド戦争が起きても不思議ではない。