こんにちは。スイス大好きママと申します。2人の娘・桜と楓をスイスへ低年齢留学させたママです。
我が子がワクワクしながら勉強できるようにと、あちこちに足を運んで学校行脚を続けるうちに、世界には素晴らしいボーディングスクールがいくつもあることを知り、ボーディングスクールに魅せられてしまいました。小さな我が子がステキな学校で大きく成長する姿を目の当たりにする喜びを、皆様にもお分けできるよう、このコラムでは、ボーディングスクール留学に関する情報を中心に発信してまいります。
1歳違いの姉妹・桜と楓は、8年前、6歳と5歳のとき、スイスの La Garenne Ecole Internationale http://www.la-garenne.ch/ (以下、ガレンと略して呼びます)というボーディングスクールに留学しました。
幼・小児を持つご家庭で流行のいわゆる親子留学とは異なり、この年齢の子どもだけ単独の正規留学は、年上の仲間とともに6歳でアメリカに出発した津田梅子と並び、日本人としては最年少ではないかと言われています。
私ども両親にとりましてはもちろん、心配の連続でしたし、寂しさに堪え難い日もありましたけれど、桜と楓もこの試練をよく乗り越えてくれました。スイスでの学校生活が、それだけ素晴らしく、充実していたからでしょう。
殊に、幼稚園児から10代前半くらいまでの小さな子どもだけを対象とした、スイスに独自の、特定のインターナショナルボーディングスクールは、大変こぢんまりした少人数の規模である上、あまり表立った生徒の募集は行わないため、日本ではその存在すらほとんど知られていませんが、語学のみならず各教科全般にわたって、とてもこまやかで質の高い教育を施してくれます。また、アルプスの壮大な自然に囲まれセキュリティーとプライバシーが守られた環境の中、国籍や階級にとらわれないこの年代の子ども同士ならではの、素朴で温かい交流や、伸び伸び生き生きとしたふれあいを通して、吸収し学ぶものは如何に大きく意義深いことかと実感させられる毎日でした。桜と楓は、そんなボーディングスクールにご縁を得て、スイスで3年間を過ごしました。
ガレンの寄宿舎に住んでいるのは、5~14歳の生徒です。この学校の教育カリキュラムは、イギリス式(ブリティッシュセクション)とフランス式(フレンチセクション)の、2つのコースに分かれており、いずれのコースにするかを入学時に選択するシステムです。1年の開始は9月で、お誕生日が9月1日から翌年の8月31日生まれまでの生徒が、同じ学年になります。ブリティッシュセクションとフレンチセクションを合わせると、全部で80人ほどが在籍しています。
6歳と5歳だった桜と楓は、ブリティッシュセクションの2年生と1年生になりました。1クラスの生徒数は、2年生が7人、1年生が4人。まるで寺子屋みたいな授業風景です。けれども5年生を越えると一気に生徒数が増え、1クラス10数名となります。ガレンのようなスイスの低年齢向けボーディングスクールには、ヨーロッパ各地・ロシア・アフリカ・アジアを中心に世界中から留学生が集まりますが、地球規模で見ても9~10歳あたりが、多くの親にとって我が子を手離す好機ととらえられ、それに満たない子どもの海外留学は少ないということなのでしょう。
「もし、うちの子がガレンに入るとしたら、いったい何年生になるのかしら?」と思われた方は、別掲の『年齢:学年対比表』をご参照くださいますと、該当する学年がわかります。イギリス・フランス・アメリカ・スペイン・そしてガレンのお膝元スイスのフランス語圏の学校を例にとって一覧表示されています。
2001年9月、桜と楓は買ったばかりのランドセルを背負ってスイスに渡り、日本に住む両親とは離れ離れの留学生活が始まりました。日本人の小さな子どものランドセル姿はヨーロッパでは珍しがられ、学校までの旅の道中パリやジュネーブでたくさんの人々の目を引き、あちこちで声を掛けられたことを覚えています。
次回からは、その後8年が過ぎ現在も進行形で続いている我が家の国際子育てについて、折々の経過を顧みながら述べていきたいと思います。どうぞよろしくご愛読ください。