「ブルネイは国民に税金が課されていないと聞いた。日本国民も移住したいと考えるだろう」。
この発言の主は誰か? 鳩山首相が先日、ブルネイのボルキア国王と会談した時に発した言葉だった。所得税がないブルネイの税制を羨んでのものだが、首相自身は、株式所得の記載漏れや偽装献金問題などの渦中にいるだけに「日本国民が移住したい」ではなく、「私自身が移住したい」という本音が吐露されたのではなかろうか。
ブルネイは原油、天然ガスなどの天然資源が豊富で、所得税無税はもちろん、医療費、教育費も無償で国民に提供されている。近年は、産業力の育成のために観光や金融にも力を入れ始めた。
さらに、この国の豊かさを示す一例として、ボルキア国王は月に1度は必ずロンドンの高級理容室に空路、散髪のために向かうなどしている。
国王は総資産は200億ドル。中でも、名車コレクションは圧巻でロールス・ロイス100台以上、ランボルギーニ20台など世界の名車を5000台持っていると言われている。