わたしが見た高額当選者
だが、これらのデータは毎回、パターン化しているために、見ていても実感が沸いてくることもあまりないのではないか。それでは、実際に生身で接してきた人の感覚ではどうなのだろうか。
「地方都市で長い間、この仕事をやっていると、顔なじみの方々も多いので、誰が高額当選者かがわかります。なかには、自分から『当たったよ』と言いに来てくれる人もいるくらいです。当たる人のタイプは2通りあるように思います」
元々、当選者は事実を隠す上に、都市部では人数が多いためになかなか判明しないだろう。しかし、地方では人間関係が大都市よりも濃いために、判明することもあるようなのだ。では、高額当選者の2通りのタイプとは?
1番目が「まじめに努力するタイプですね。あまり余計なことはしゃべらずに、研究してきた自分の買い目だけを買う人です。やっぱり、当てる人はかなり勉強して自分なりの買い目を出してきます」。
2番目が「前向きな方です。何でもいい方向にとらえることができて、グチを言わない。運が転がってくるのか、不思議とよく当たりますね」だそう。
もちろん、これが絶対ではないものの、強いて類型化すればこうなるというものだ。