ヴェルサーチ日本撤退の裏側【1】

あの心地良いド派手さは何処へ?


スーパーモデルと並ぶジャンニ・ヴェルサーチ氏(右から2人目)
 ヴェルサーチが日本から完全撤退。一部で報道された撤退の決定は思った以上に大きな衝撃を持って受け止められた。日本市場での売り上げはここ数年で毎年落ちていき、ついには撤退の判断を下すしかなかったというのが、各マスコミが報道した背景であった。確かにルイ・ヴィトンの銀座出店が白紙になったことをはじめ、暗い話題が続いている。だが、果たして本当に理由はそれだけなのだろうか。

 ヴェルサーチについては「『売春婦』と言われても、守り通してきた嫌味なくらいのド派手さは、逆に胸のすく思いがした。そこが良さだったのに、最近はそれさえ感じられなくなっていた」(ブランドウォッチャー)という声も出ていた。

 元プロ野球選手でタレントの新庄剛志さん、サッチーこと野村沙知代さんをはじめ、富裕層の中では強烈な自己主張を持つタイプの人に強く支持されてきた。だが、その良さが消えた今となっては、ファンはソッポを向いてしまうのも致し方がない。やはり、アノ事件ですべてが変わってしまったのか。

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