肉体と精神をコントロールできてこそ、真のプロフェッショナル
―日本人の芸能人も取り入れている方は多いですか?
「はい。女優さんで、特にお子さんがいるような方は積極的に取り入れていらっしゃいますね。日本人にとってマクロは昔の食生活ですから、近過ぎて逆に良さに気付きにくい。有名人の方がマクロを実践してくれれば、一般的認知度が高まりますし、やってみようという気になる人も多いと思います。」
―まず始めてみて、体で変化を実感することが大切なんですね。
「マクロはダイエットのような一時的な食事方法ではなく、何年も続けてこそ効果が出る生活方法です。開始から1週間くらいで体調は少しずつ変わりますが、細胞が全て入れ替わるには7年かかります。マクロを基本にして、ずっと健康でい続けることが大事なんです。これからは日本の女性たちにもっともっと元気になってもらえるように、マクロビオティックの良さをしっかり伝えていきたいと思います。」
自分の体と心の状態をしっかり把握し、コントロールできてこそ、真のプロフェッショナル。成功者たちが食生活の方法としてマクロビオティックを選ぶのは、常に自身の完成度を高め、最高の仕事をし、周囲の印象までもコントロールするためでした。選択肢が多いからこそ、余分なものを削ぎ落としてストイックに生きる。究極まで満たされた後は、究極のシンプルへと向かう。マクロビオティックと富裕層の関係とは、その1つの現れと言えるのではないでしょうか。
西邨マユミ(にしむら まゆみ)
1956年愛知県篠島生まれ。82年に渡米し、マクロビオティックの世界的権威である久司道夫氏の下で学ぶ。83年よりクシインスティティュートベケット校の設立に参加、開校後、同校の料理講師および料理主任に就任し、同時にガン患者への料理指導を行う。マドンナの息子のアレルギーを10日間で改善させたことをきっかけに、2001年から7年以上、マドンナ一家のプライベートシェフとして、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨークを中心に活動。2008年より、本格的に拠点を日本に移し活動中。2児の母。