学習塾「栄光ゼミナール」は15日、関東・関西在住で中学受験を検討している小学生の子供を持つ30~49才の既婚男女に対して行った「中学受験」に関するアンケート調査結果を発表した。
アンケートは関東(東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県)、関西(大阪府/京都府/奈良県/兵庫県)在住の父母が対象。インターネットで2009年11月26日~12月4日の9日間で実施し、男性500名、女性500名が回答した。
調査結果によると、どの種類の中学校受験を検討しているかについては「私立中学」が66.7%で3分の2が検討しており、「公立中高一貫校」が45.1%と半分弱、「国立中学」が21.3%と5分の1だった。3種類の中学校の学校数比率からみると、全体としては国立及び公立中高一貫校の人気が高いことがわかった。
親の年代性別で比較すると、「公立中高一貫校」受験を検討しているのは、30代では51.2%、40代では39.3%で、また30代母親が最も高く51.7%だった。子供の学年・性別では、「公立中高一貫校」受験を検討する割合は、小学校高学年(4~6年)男子が38.6%で低く、小学校低学年(1~3年)男子は53.7%と高かった。小学校高学年女子では41.4%、小学校低学年女子では48.3%という結果となった。「公立中高一貫校」受験を検討している割合は、関東49.6%、関西34.9%で大きな差が見られた。
また中学受験を検討している子供の進学理由は「地元の学校に行きたくないから」13.9%、「本人の希望/学校が気に入っている」10.6%、「将来のため」10.5%、「高校受験をしないで済むから」8.9%、といった理由が上位だった。親が進学させたい理由としては「子供の将来のため」が46.9%と最も多く、これに「地元の学校に不安を感じるから」43.7%、「授業の質が高いから」41.3%が続いた。
中学校の初年度納付金(入学金/授業料/施設費等)の許容金額は「50万円未満」が最も多く27.5%で、「90~100万円未満」22.8%、「50~60万円未満」10.2%、「70~80万円未満」9.4%が続いた。しかし「150万円以上」1.9%といった100万円以上とする回答も10数%見られ、平均金額は75万円だった。