ラバーブーツ☆LOVER

 私は‘靴’が大好きだ。
 その中でも一番好きなのは、芸術品のようなフォルムの高級靴。裏を張り替えながら、長く履き続けるのが、私の「靴ポリシー」である。大事に履けば、もしかしたら、一生モノにすることだって可能かも知れない?!……と思う位、‘彼ら’は丈夫で美しいのだ。

 ……そんな私が、愛しい彼らを’天候リスク’から守るために、「雨の日は長靴を履こう!」と決心したのは、今から4年近く前。某セレクトショップで、エミリオプッチの‘それ’に出会った時だ。


エミリオプッチの長靴

 最初は、衝撃だった。
 だって、本当に長靴なのだ!
 ……しかも、プッチ柄の。

 当時の長靴のイメージは、‘子供’か‘自転車のおばさん’か‘魚屋さん’のもの。お洒落とは程遠かった。……しかし、流石はエミリオプッチ! お洒落かも知れない?! と思わせる……そんな、19000円。

 当時、丸の内OLの皆さんは、誰も長靴なんて履いていなかったし、長靴のデータベースも不足すぎて、それが適正価格なのかも怪しかったが……。

 19000円で、雨でも気にせずに履ける「お安め日常使いパンプス」を買うことを思えば、長靴とはいえ、エミリオプッチ……。ずっと潔く、雨の日を演出してくれそうだった。

 ……少し悩んだが、私の‘高級靴な彼ら’を天候リスクから守るため「雨の日のやっつけファッション」として、購入をした。

 結果、この選択は大正解だった。地味目のプッチ柄が足元に来るのは、単調な黒い服を新鮮に見せたし、突然の大雨だって、水溜りだって、全然気にならない! 長靴の‘潔い魅力’に、私はすっかり嵌ってしまった。

 今思うと、最初に出会ったこのエミリオプッチが、私の長靴のベースとなり、それが非常に使い易かったおかげで、長靴の魅力を知った。おかげで、長靴をこよなく愛する「ラバーブーツ☆LOVER」となったのだ。あの時、余り使えないような物を買っていたら、長靴自体、二度と買うことはなかっただろう。流石はプッチ、とれびあ~ん!! 長靴の良さを教えてくれて、ありがとう!!

 私は雨の日のみならず、雨が降りそうな曇り空でも、「プッチ長靴」を履くようになった。とにかく履き易く、脱ぎ易く、歩き易かったのだ。天候リスクにヘッジする‘快適アイテム’を知った今、それを使わない手はなかったし、突然の雨に戸惑うことのないスッキリした気持ちは、なんとも「潔く」快適だ。

 そんな訳で、雲行きが怪しいだけでも、長靴を履いていたら、相当な頻度でプッチ長靴が登場。もう一足くらいあってもいい気分になってきた3年前、流行で長靴の種類も増えてきていた。

 その頃、私は「エーグル」にて、乗馬ブーツ似の長靴に出会った。茶色の乗馬ブーツ仕様のそれは、プッチ柄とは違い、何にでも合うという万能さ……これには迷いなく、即決で購入した。……確か、16000円。

 しかし、このエーグル、見た目はかなり良いのだが……当時の物は、まだ重量がヘビー級であった(現在は改良されている様子)。長くて硬くて……着脱が大変という代物。その硬さのせいか、歩くと足首が固定された感じになる。

 ここで、私は初めて「長靴は柔軟性と軽さが重要なのだ」と知った。私は当たり前だった、プッチ長靴の素晴らしさを痛感し、浮気を反省。エーグルのそれは、すぐに友達にあげてしまった(……なので、写真なし)。

 この教訓から、私は柔軟性に富んだ「ハンター」の長靴を友人に勧めた。しばらく使った彼女曰く、ハンターは柔らかいゴム特有の‘白い粉吹き’があるため、よっぽどの雨か、カジュアル以外では使いにくいと言う(タイヤ磨きで磨くと、綺麗になるとの噂もあるが……)。……確かに、いくら機能的でも余りにカジュアルな長靴では、大雨以外の通勤では履けない。


セルジオロッシの長靴
 おぉぉ……帯に短かし、襷に長し!!
 なんと険しい長靴道!!
 ちっとも一筋縄にはいかない。

 こうして、‘長靴選びの難しさ’を痛感していたところに出会ったのが、私の大好きなブランド「セルジオロッシ」の長靴だ。
 
 柔軟性があって、ラバーは薄く、内側にはリアルレザーを使っているから軽い。流石はロッシ! 長靴さえも、繊細で美しく作りこんである。もはや「雨の日やっつけファッションの域」を超えた’逸品’であることは確かであった。しかも、出会いは御殿場アウトレット。2008年モデルなのに、定価89000円が27000円になっていたのだ。これも即決の要因。……それでも、長靴にしては高いが、3万円以下で、ロッシコレクションを1つ増やせると思えば、俄然アリだ。


先月、中国の方が主催のパーティーにて。 チャイナといえば、夫婦で赤でしょう!!

 数回使ってみると、これこそ、‘今までの長靴への認識を変える逸品’であった。流石はロッシ、ヒールがあっても歩き易いし、薄いラバーのビビットな赤は、長靴というよりブーツの感じだ。今は、雨の日のカジュアルパーティーにだって、これを履いて行っている。ここまでくると、長靴だって、立派なお洒落グッズだ。用途にもよるが、最高の長靴の一つでないかと思う。

 しかし、雨の都度ヒールでは頑張れないし、プッチ柄では合う服に制限がある。
「でも、雨が降りそうな普段の曇りの日だって、長靴で出かけた方が安心だもん!」……と、そんなちょっとした不足感を感じていたところ……。

 つい先月、合わせやすい万能長靴を、ハワイのカラカウア通りkate spadeで発見した。


お気に入りのkate spade。地味なので、 愛犬のダルビッシュ犬(置物)と共に

 黒くて軽くて、柔軟性も良し、裏のピンク地が小粋で、少しヒールがある。kate spadeは、日本の3割安いアメリカだけあって、120ドル! これは、何とも使い易い逸品だった。

 用途別に揃った、私の長靴コレクションは、ひとまずこれで落ち着きそうだ。私は、5足目にして(自分購入4足、友人購入1足)やっと、「長靴の極意」に近づいたらしい。

 ここで、ラバーブーツを愛する私の、「長靴購入のコダワリ」を私の「ファッション購入3か条」でまとめたいと思う。

1.見た目へのコダワリ:自分をより良く、素敵に見せること


足が綺麗に見えるのは長い方、履き易いのは短い方
・ 細身で、長さが膝下近くまであるものは、足を綺麗に見せるが、ゴムの性質上、着脱が難しくなることがあるので、都度履いてみて確認が必要。長い方が足は綺麗に見えるが、デイリーに履き易いのは短い方。私の3足も用途に合わせて、長さはこんなに違う。

・ 高めヒールについては、安い長靴だと、昔のおばさんっぽくなるので、注意が必要。

・ ヒールの低いものを購入し、最近流行りのシークレットヒールを入れると、膝下が長く見えて、ナチュラルにバランスが良く見える。

2.着心地へのコダワリ:使い勝手には、絶対に妥協をしないこと

・ 硬いものはダメ! ファスナーがあったとしても、足首が固定され、疲れる。

・ 重いものはダメ! 雨は大概、途中から降るもの。快適でなければ、よっぽどの大雨以外は履かなくなる。

・ 長すぎない方が、着脱しやすく使い易いが、足の見た目とのバランスも重要。

・ レギンスや細身パンツがインに出来ないと、折角の服が濡れるので、ゆとりも考慮。

3.値段へのコダワリ:自分が思う適正価格を、購入の都度設定し、それを譲らないこと

・ ‘大人の長靴’が市民権を得た今、最近のエミリオプッチの長靴は3万円台中盤と強気のプライスなのだが、少なくとも4年前は2万円切りしていた。

・ セルジオロッシのように凝ったものはともかく、いくらブランドとはいえ、所詮はゴム素材。基本的に妥当な適正価格は、2万円以下だと考えている。

・ 先週、「御殿場アウトレット」で、私の愛する赤いロッシの長靴が、なんと18000円まで値下がりしていた!!!! く……悔しい! しかし、最高に買い!の状態であり、是非お勧めだ。ちなみに、色違いで白もあり(サイズ未確認)。

 まとめてみると、「長靴道」なんと奥深い!! そして、年々進化している。最近、使う人が増えたものこそ、製品としての進化が目覚しいからだ。これからもチェックが欠かせないアイテムだと思う。もはや、私は「NO 長靴、NO LIFE」程の長靴愛用者だ。

 まだ、一足も持っていない方にも、是非ともチャレンジして頂きたい。もしかしたら、ラバーくんの‘潔い魅力’の虜になってしまうかも?!

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