日本でもおなじみの中国武術の聖地、少林寺拳法の総本山である仏教寺「少林寺」が2011年にも、企業として株式上場する可能性がある、と中国の各メディアが一斉に報じた。
少林寺のある登封市政府と香港の大手旅行社が手を組んで新会社を設立。寺の入場料などを主な収入源とする。資本金は1億元(約13億円)で、市と旅行者の双方が出資する。
ただ、少林寺には今でも多くの観光客が訪れており、年間100万人以上に上るという。さらに入場料収入は年間で1億5000万元(約20億円)に上るという“優良企業”。また武術の専門学校なども多数運営しており、実際の収入はかなりのものになりそうだ。もし、上場すれば、さらに事業を拡大して、様々なサイドビジネスを展開していくことが予想される。世界一の“資本主義国家”ともいわれる中国だけに何でもアリだ。
この話は、市が寺に内緒で計画を練り上げていたようで、共産党幹部たちが少林寺という公共の資産を、私利私欲のために株式会社化しようとしたのではないか、との見方が広がっている。