ホアヒンの不動産事情
数週間から数ヶ月程度のロングステイにお勧めなのは、外国人やタイの富裕層が所有しているコンドミニアムや別荘をシーズンレンタルする方法。レンタルするには、賃料のほか、ディポジットなどの費用が必要だが、家具のほか、電化製品や調理器具、食器類まですべて完備されているので、すぐにロングステイできるのが魅力的である。レンタルの期間や賃貸条件などは、様々な交渉ができるそうなので、実際に現地の不動産業者に相談するのが近道である。
また、不動産の売買に関しては、買主ではなく売主が仲介手数料を支払うシステムになっており、取引には日本語でサービスしてくれる不動産業者もいるので、是非相談したいところだ。バーツ高とはいえ、バンコクやプーケットなどと比較して、物件の価格や物価も安いホアヒンは、移住者の望みをすべて叶えてくれる、とても魅力的な土地なのである。
投資という観点から選ぶホアヒン
では、具体例を検証しよう。第一のケースでは、ビーチ付近の1ベッドルームのコンドミニアムを360万バーツで購入した事例。花粉症のひどいA氏は毎年3月から5月までの3か月間を別荘として利用し、残りの期間を賃貸したそうである。通年賃貸に出した場合には年率7%程度が期待できる物件だが、実際は自己使用した期間があるため、年5.5%のおよそ20万バーツの収入を得たという。A氏は、収入として獲得したその20万バーツで、ホアヒン・ステイの3か月分の優雅な滞在費をまかなっているそうだ。
第二のケースでは、将来の移住用として、ビーチ付近の2ベットルームのコンドミニアムを450万バーツで購入した事例。10年後に移住する計画を持つB氏は、その10年間コンドミニアムを賃貸として年7%の運用を計画。10年間で約315万バーツを獲得し、移住後の生活費にあてようとの公算だ。また、実際には賃料上昇やホアヒンのロングステイ人気による稼働率アップなど更なる収入増が期待できるほか、賃料収入を年利約2.5%(2008年2月現在)のタイの銀行の定期預金に預けるなどの運用も可能。
しかし、バンコクなどの大都市と比べると、賃貸需給に波があることに注意も必要だ。冬の間は埋まるが、ローシーズンは空室に・・・というパターンも想定される。需要の高いハイシーズンは賃貸に、ローシーズンは自分自身の長期滞在に使うのが賢い選択だろう。ホアヒンのコンドミニアムやビラの購入者に共通して言えることは、「あくまで自分自身の優雅な生活のため、使わないときは賃貸でお小遣い稼ぎ」という活用法である。
セレブリティのためのデスティネーション
さらに、現在ホアヒン市では、「Paradise City」プロジェクトを推進しており、環境に配慮しながら、観光客や外国人にとって優しい街にしようと外国人誘致に積極的になっている。数年後にはワイキキ化してしまいそうな勢いだが、ご心配なく。
なぜなら、ここは、セレブリティのデスティネーションだから…。
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