水没危機のヴェネツィア、56%水の中で迎えるクリスマス

 水没の危機に瀕しているイタリアの都市ヴェネツィアが23日、今年最高の水位となる143センチを記録し、市内の半分以上が水没したことがわかった。25日まで水は引かない見通しで、水に浸かったままクリスマスを迎えることになる。

 海外メディアによると、143センチという水位は過去11番目に高い数字で、市内の約56%が水没している状態。今年11月30日にも水位は131センチを超え、市内43%が水没していた。

 ヴェネツィアで過去最悪の水没があったのは1966年11月4日で、水位194センチを記録している。毎年何度も水没するため市民は慣れているものの、地球温暖化に起因する海面上昇により、水没地域は年々増加。クリスマスに同地を訪れる観光客にも影響を与えそうだ。

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