米誌「ネイチャー・メソッズ」は、「メソッド・オブ・ザ・イヤー2009」に京都大学教授の山中伸弥氏らが開発したiPS細胞を選んだと発表した。同賞はその年に最も注目を集めた生物科学分野の研究法に贈られるもの。
山中教授らは世界で初めて、2006年にマウスの皮膚細胞から、2007年にヒトの皮膚細胞からiPS細胞の開発に成功した。それ以降、iPS研究は世界中で爆発的勢いで進んでいる。iPS細胞が病因解明や細胞の基礎研究の新研究手法として認められたことが、選出理由とされている。
京都大学によると、iPS細胞は米誌「サイエンス」で「ブレークスルー・オブ・ザ・イヤー2008」にも選ばれている。