ヘッジファンドが1億ドルで農地買収へ進出

 これまであまり投資対象になったことがなかった、農地を対象にした1億ドル規模のファンドが来年、米国で立ち上がる計画が明らかになった。新興国の人口と食料需要の増加を見据えた格好。はたして新しい潮流となるかどうか。

 スタートさせるのは、米NYで60億ドル規模のヘッジファンドを運用するディクソン・ボードマン氏。30歳年下の独貴族ホーエンローエ家のアリフォン王女を妻に持つ。

 ファンド組成の背景には、新興国の経済発展、それに伴う人口の増大と食糧需要の増加。それに反比例するように、中国をはじめとして農地が減少していることに目を付けたようだ。そして、何より住宅のようにバブルになるほど一般の人が売買しないことや、商業用不動産のように負債が少ないこともあり、リスクも低いと見られる。

 初年度の計画は、カリフォルニア、アリゾナなどを中心に15農場、1万エーカー、農家一軒当たり平均は500エーカーほどになる計画だという。

 米国の農場事情として、こうしたヘッジファンドなど機関投資家が入る例は少なく、また古い農家は土地を手放すことに抵抗感も持っているために、買収する際に難しい面が出てきそうだ。ただし、新しい世代は、旧来のこうした考え方よりも多少は柔軟な面もあり、トントン拍子に話が進む可能性もある。

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