バフェット氏、クラフトの新株発行提案に「NO」

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社のバークシャー・ハサウェイは5日、約9%株式を保有する米食品大手クラフトによる英製菓大手キャドバリーの買収提案について、反対票を投じた。

 クラフト社は買収のために自社株を3.7億株発行しようとしているが、これに対してバークシャー社はホームページで「クラフト株を買収資金として使うには、とても高価な『通貨』だ」としている。つまり1株27ドルのクラフト株を使うのはもったいないという意思を示したことになる。

 クラフト社はキャドバリー社に対して昨年、敵対的TOB(株式公開買い付け)を実施。しかし、大株主であるバークシャー社にとっては、株主価値の既存につながると判断したようだ。

一方でバークシャー社の株価は昨年、2.7%上昇にとどまった。これはS&P500株価指数を過去10年間で最も大きくアンダーパフォームするものだった。S&P500は23%。特に昨年は、鉄道大手バーリントン・ノーザン・サンタフェを買収し、将来への大きな投資を行ったばかり。

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