世界有数の大富豪サウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール王子はこのたび会見し、シティバンクの黒字化するとの予測を述べた。
シティ株式1億8000万株を保有するアルワリード王子は「シティバンクは、最悪の時期は過ぎて、今年中か来年には黒字化するだろう」と会見で述べた。王子の投資会社キングダム・ホールディングスは先日、40%減資して、さらに王子が保有するシティ株ををキングダムのバランスシートに載せることを明らかにした。これで累積する損失が解消され、2009年の通期業績も黒字化することもあるという。
また、高さ世界一のキングダムタワーをジェッダに建設する計画は進めていくことを明らかにした。バージュ・ハリファは現在世界最高層828メートルだが、キングダムタワーは1000メートル以上を目指す。ここには、オフィス、レジデンス、ホテル、マリーナ施設などがそろい、観光やビジネスの拠点となることを見込む。ドバイショックにより中東危機が懸念されるだけに、この超大型開発には今後も注目が集まる。