東北大学は12日、大学生・ビジネスマンを対象にした「朝ごはんに関する意識と実態調査」結果を発表した。大学生400名・ビジネスマン500名を対象にした調査で、朝ごはんを食べる習慣と、人生を成功に導くこととの関連性が明らかになった。
このうち35歳~44歳のビジネスマン500人を対象とした調査によると、年収1000万円以上のビジネスマンの82%、第一志望の道に進んでいると自負する勝ち組意識の高いビジネスマンの84.6%がほぼ毎日朝ごはんを食べていることがわかった。また、年収700万円以上の人は8割以上が「ほぼ毎日(週に4~5日)」朝ごはんを食べるが、年収500万円未満になると朝ごはんを「ほとんど摂らない」割合が増えていることがわかった。
また、年収1000万円以上もしくは第一志望の道に進んでいるビジネスマンに大学受験の頃を振り返ってもらうと、朝ごはんを食べる習慣を身につけているビジネスマンの方が現役合格率が高く(有63.9%>無57.7%)、第一志望の大学への合格率も高く(有50.0%>無42.3%)なっていた。続く就職活動でも朝ごはんを食べる習慣を身につけているビジネスマンの方が、第一志望の企業に就職する率が高い傾向(有59.4%>無47.0%)があった。またビジネスマンの勝負メシはパンではなくご飯で、普段はパン食でも、勝負の朝はご飯を食べていることもわかった。
ビジネスマンの平日の生活リズムを聞くと、約7割のビジネスマンが「規則正しい」(69.2%)生活を送っており、朝ごはんを平日のほぼ毎日摂る習慣のあるビジネスマンの77.7%、第一志望の道に進んでいるビジネスマンの74.5%が「規則正しい」生活を実践していることがわかった。また時間の活用度を見ると、ビジネスマンの「午前中の時間帯」の活用度は81.4%と8割を超え、5割がやっとの大学生(50.5%)とは大きく異なった。
調査結果から、受験・大学生活・就職活動・現在の生活において、朝ごはんを食べる習慣を身につけている人は「理想とする大学に合格し、収入も多く、充実した生活を送っている」という成功者の人生を歩む傾向があることが明らかになった。朝ごはんを食べることで規則正しい生活が実践でき、朝時間の有効活用につながり、それが大学受験や就職活動、ビジネスマンとしての現在の環境にプラスに影響しているとみられる。