投資とは無縁の環境から10億円に至るまで
FXの証拠金10億円、申告していなかった利益は約4億5000万円にも上った磯貝清明氏。投資で1億円の大台に到達することさえ難しいのにかかわらず、さらに上の10億円という高みに登った。ここまで利益を積み上げることは至難の業で、ほとんどの人がこの領域に足を踏み入れることもなく、夢破れて散っていく。
誰もが憧れる場所に一度は到達した磯貝氏だったが、育った環境は、元々投資とは無縁とも言うべきもの。埼玉県内でリサイクル業を営む家庭に生を受け、普通に父の仕事を手伝うイチ青年であった。21歳という若さで父の死に面して家業を継承することになったことを除いては。
きっかけは営業マンの押しの強さに負けてスタートした商品先物取引。約1500万円(父親の死亡保険金含む)をなくすのに、大して時間はかからなかった。「もうまじめに働こう」と思った時だった。
「磯貝さん、FXやってみたらどうですか」
ある日、なじみの先物会社の営業マンからの、この誘いがすべての始まりだった。
磯貝清明氏