米Pew Research Centreが発表した米国の夫婦に対する調査結果によると、2007年時点で米国の妻の22%が夫より収入が多く、また28%の妻が夫よりも高学歴であることがわかった。これまでは、結婚は女性の経済面を安定させる傾向が強かったが、男性にとっても経済的にメリットが高くなっている傾向が明らかになった。
調査によると、1970年の時点では夫より収入が多い妻の割合は4%だったが、2007年までの40年間で22%まで上昇した。また1970年に夫より高学歴の妻は20%だったが、2007年には28%に増加し、学歴が夫婦同レベルの家庭は半数以上だった。
同社は「アメリカは、不況によるリストラや収入減が英国などより大きく響き、女性が家計を支える傾向がより強まった」とし、男女の結婚における経済的役割が交替してきているとの見解を示している。しかし女性の収入の増加にも関わらず、アメリカ人女性のフルタイムの給料は男性の給料より下回っており、現在でも男性の約77.9%しか得られていないという。