ロシア屈指の大富豪ミハイル・プロホロフ氏は自身の投資会社オネクシム・グループを通じて、電気自動車(EV)の生産に出資することがわかった。プーチン首相の了承を得たため、早期にプロジェクトは動きだしそうだ。
詳細は明らかにされていないものの、インタファクス通信によると、2人は会談し革新的な技術と斬新なデザインの電気自動車を造りたい、という意見で一致したのだという。プロホロフ氏は、サンクトペテルブルクに拠点を持つメーカーの「Yarovit」(ヤリート)に出資して生産を開始する。1台あたりの価格帯は1万2500ドルになる見込み。
昨年は世界的に自動車メーカー受難の年であったが、ロシア国内の自動車メーカーも例外ではなく、売上規模はほぼ半分になったと言われている。この苦境の中で
世界的に書く自動車メーカーとも、次世代の主導権を握ろうと開発に躍起となって競争が激化しているものの、プロホロフ氏のプロジェクトの車は価格面では不利に立たされそうで、よほど革新的な技術がなくては苦しいとの見方がある。
プロホロフ氏は昨年、米プロバスケットボールNBAのニュージャージーネッツを買収している。