メキシコ人富豪カルロス・スリム氏、ゲノム研究に58億円出資

 ハーバード大学ブロード研究所とマサチューセッツ工科大学が今後3年間提携して行う研究プロジェクト「The Slim Initiative for Genomic Medicine」が19日に発表された。同プロジェクトは世界第3位の富豪であるメキシコ人実業家、カルロス・スリム・ヘル氏が6500万ドル(約58億6000万円)を出資して行われる。

 「The Slim Initiative for Genomic Medicine」はガンと肝臓病、糖尿病に関するゲノム研究を行うプロジェクト。ブロード研究所は2003年に設立されたマサチューセッツ工科大学とハーバード大学が共同運営するゲノム研究施設で、同プロジェクトにはカルロス・スリム・ヘルス研究所とメキシコの国立研究所も参加する。

 カルロス・スリム氏は米フォーブス誌の2009年世界長者番付で2008年の2位から3位に転落したが、ビル・ゲイツ氏、ウォーレン・バフェット氏に次ぐ富豪として絶大な影響力がある。スリム氏は近年積極的に慈善事業に取り組んでおり、2010年までに計100億ドルを慈善事業に寄付している。2007年にはラテンアメリカとカリブ海地域の健康問題に対処するため、カルロス・スリム・ヘルス研究所を設立。スリム氏は「仕事を創出することでのみ貧困は無くすことができ、慈善事業だけでは十分ではない。そしてそれは、適切な健康管理をすることから始まる」としている。

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