米金融大手ゴールドマン・サックスは英国従業員の報酬上限を100万ポンド(約1億4500万円)に設定する方針だということがわかった。
欧米では金融機関の高額報酬に対する批判が高まっていることや、英米政府が特別税を課す方針であるなどの影響が出ている。投資銀行の高額報酬を受け取っている従業員に対する世間的な批判が背景にあるのではないかと見られている。
オバマ米大統領は先日「あなたたちのお金を取り戻す」と、大手金融機関約50社を対象に特別税を課す方針を発表したばかり。商業銀行によるヘッジファンド投資の禁止や金融機関の巨大化の制限などを盛り込んだ案も発表し、敵対している。
一部には、こうした機関投資家の間隙を突いて個人投資家が活躍しやすくなるのではないか、との報道も出ている。いずれにせよ政権と金融機関とのつばぜり合いは続きそうだ。