ブランドコンサルティング会社インターブランドは、日本発のグローバル・ブランド価値評価ランキング「Japan’s Best Global Brands 2010」を発表した。1位はトヨタで305億2900万ドル、2位はホンダで181億9200万ドル、3位はソニーで119億7300万ドルだった。
同ランキングは世界的な事業展開を行う日本発のグローバル・ブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランク付けするもので、今回で2回目。ランキングのTOP10は全て昨年の順位を保つ結果となったが、世界同時不況は日本のグローバル・ブランドにも大きな影響を及ぼしており、ほとんどのブランドの価値が昨年と比べて減少。今回のランキングではTOP30のうち24のブランドが価値を落とす結果となった。
しかし厳しい経済状況の中でも、アシックスはブランド価値を大きく高めることに成功し(昨年比+11%)、ランキングも昨年の26位から22位へと躍進した。アシックスは世界的なマラソンブームという好環境を背景に、明確なグローバル・ブランド戦略を構築。グローバルブランド・キャンペーンや、ロンドンに続き昨年のニューヨークへの旗艦店展開など、次々と施策を打ち出している。
また、シマノ(27位)が新たにランキング入りした。シマノは競技用自転車やスポーツ用自転車の駆動系部品で世界シェア8割を誇り、自転車文化の象徴でもあるロードレースでの評判の確立を突破口に、欧州市場において高い評価を獲得している。
【Japan’s Best Global Brands 2010 TOP10】
順位、ブランド、ブランド価値
1位:トヨタ、305億2900万ドル
2位:ホンダ、181億9200万ドル
3位:ソニー、119億7300万ドル
4位:キャノン、104億6900万ドル
5位:任天堂、92億3500万ドル
6位:パナソニック、42億2900万ドル
7位:レクサス、31億1800万ドル
8位:日産、27億7600万ドル
9位:東芝、22億5200万ドル
10位:シャープ、22億800万ドル