バーナンキFRB議長再任で2期目へ

 米上院は28日、ベン・バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の再任を承認した。賛成70、反対30で反対票が過去と比べて最多だったものの、2月から2期目がスタートする。

 オバマ大統領がバーナンキ議長を高く評価してきたが、その一方で、デフレ対策としてヘリコプターでドル札をバラまけとの発言も過去にあり、「ヘリコプター・ベン」というありがたくないアダ名も頂戴したように賛否両論だった。著名投資家ジム・ロジャーズ氏は「学者が木がなくなるまで札束を刷ろうとしている」などと酷評したこともあった。

 そのため、再任は任期切れギリギリの1月末でやっと決定した。反対票も3割を占めるなど多難な2期目のスタートとなりそうだ。量的緩和策で金融危機の鎮静化に務め、ゼロ金利策も導入した。今後は雇用をはじめ、どのように景気浮上策を打てるか注目が集まる。


ベン・バーナンキ氏

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