ロンドンの不動産も物色し始めた中国人大富豪

 国内市場だけではあきたらない中国の大富豪は海外にも目を向け始めている。
英紙サンデー・タイムズは25億ポンド(約3600億円)の個人資産をもつ香港企業・華人置業集団有限公司の劉鑾雄(りゅう・らんゆう)主席が、3300万ポンド(約47億6000万円)を支払い、ロンドンの高級住宅地ベルグラビアに6階建ての住宅を購入したと報じた。

 劉氏が手に入れた白壁の建物の中には、専用の映画スクリーンやプールが備え付けられ、トレーニングルームや使用人の部屋も完備。この物件は劉氏のプライベート使用だという。劉氏は中国の富豪ランキングに浮上してきたばかり。こうした大富豪たちは競ってロンドンの高級住宅街の物件を買い求めている。中国経済が目覚ましく成長するにつれ、大富豪たちは世界中で高額な住居を探しているようだ。

 中国の大富豪たちが関心を寄せるメイフェアやベルグラビアなどの高級住宅街の価格は最低でも100万ポンド(約1億4000万円)に上るが、ロンドンの高級不動産会社の関係者は、最近だけですでに4件から5件の取引を行ったと話す。また3人抱えている中国大陸からの顧客は、予算は800万から1700万ポンド(約11億5000万円~24億5000万円)だという。

 急速な経済成長を背景に、中国で100万ドル以上の個人資産を持つ富裕層の数は、2008年イギリスを越えて、アメリカ、ドイツ、日本に次ぐ世界第4位となった。ロイヤルバンク・オブ・スコットランドのプライベートバンク部門の担当者は「中国人の不動産購入は始まったばかり。彼らは今後大きな波を起こすだろう」と予測している。

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