日本の社長像は東京出身の日大出か慶応出

 帝国データバンクはこのたび、「全国社長分析」を発表し、出身地別の輩出県1位は「東京都」(10万343人)だった。そして人口10万人あたりで見ると1位は福井県。出身大学別は2万5975人という圧倒的多数で日本大学だった。

 調査結果によると、出身地別では、トップは「東京都」で10万343人。2位「北海道」(6万222人)、3位「大阪府」(5万7188人)、4位「愛知県」(5万1837人)、5位「福岡県」(4万682人)と続いた。

 また、「人口10万人あたり何人の社長が輩出されているか」で見た場合は、「福井県」が1681人(前年1634人)となり、この項目の調査を開始した82年以降、28年連続でトップとなった。この原因としては、国内シェア95%以上を占める「眼鏡産業」、同約40%を占めるポリエステルをはじめとする「合繊長繊維織物産業」など、古くから外部依存の低い独自の地域産業を築き、事業を立ち上げそれを次世代に継承する環境が整っていることなどが考えられる。

 逆に、隣接大都市部に通勤するサラリーマン家庭が多い「埼玉県」(428人)、「千葉県」(444人)、「神奈川県」(452人)の3県は、それぞれ47位、46位、45位と突出して低い数値となっている。トップの福井県と最下位の埼玉県を比較すると3.9倍の開きがある。

 出身大学では、日本大学が調査を始めた1983年以来、27年連続のトップとなった。以下、2位「慶應義塾大学」(1万3636人)、3位「早稲田大学」(1万3023人)、4位「明治大学」(1万1303人)、5位「中央大学」(1万464人)と続いた。

 この調査は、帝国データバンクの企業概要ファイル「COSMOS2」(約127万社収録)から抽出した115万7381人の社長(個人経営の代表者を含む)が対象。

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