昨年から不動産価格が異常な高騰を見せている香港の不動産市場について、「長江実業集団」のエグゼクティブディレクター、ジャスティン・チュー氏は「上昇はやや異常だ」として、加熱相場であることを指摘した。
ブルームバーグTVのインタビューに応じたもので、チュー氏は上昇を危惧した上で「調整があるはずだ」とも語った。この背景には、中国本土が金融機関の融資の規制が緩くなったことで、富裕層をはじめとした資金が大量に流入したことがある。香港の住宅価格は約3割も上昇している。
香港は平地の面積が極端に少ないために、特に超高額物件をはじめとして、一般層向けの住宅も大きく価格上昇した。政府も警鐘を鳴らし始めていることからも、バブルとの認識が一般的になっている。
今年はどの時点かはわからないが、調整局面が予想されるようになっている。