ポールソン、バフェット両氏が対談し「公的資金はすべて回収」

 前米財務長官のヘンリー・ポールソン氏と、著名投資家のウォーレン・バフェット氏が9日、オマハの商工会議所でのイベントで対談し、ポールソン氏は「金融機関に対して補てんした資金はすべて回収して利益を上げる」と発言した。

 ワシントン・ポストによると、ポールソン氏はオマハで著書「オン・ザ・ブリンク」のプロモーションを行い、バフェット氏と対談。話題が財務長官時代に金融機関に税金を注入したことに及ぶと「資金はすべて回収する」と述べた。

 ゴールドマン・サックスの現CEOロイド・ブランクファイン氏の昨年の賞与は約8億円。業績と比して少ないという見方が業界にはあるものの、公的資金が入ったこともあり世間に配慮してのものだと見られている。

 ポールソン氏自身も元ゴールドマンサックスCEOだったこともあるだけに、バフェット氏に痛いところを質問された格好だ。しかし、自身が財務長官として公的資金注入を決めただけに、責任ある発言となったようだ。

 バフェット氏率いるバークシャーハサウェイも現在は、ゴールドマンの大株主になっており、聞かずにはいられなかったのだろうか。ポールソン氏の発言に深くうなずいていた。

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