クイーン・メリー2が中国・上海でも大人気

 横浜港に19日寄港した世界有数の豪華客船「クイーン・メリー2」が、アジア各国を周遊しており、各地で話題となっている。102日間の「ワールドクルーズ2010」の一環として、アジア各国もコースに入っており、長崎の前には中国・上海も初めて訪れ、中国メディアでも大きく報道された。

 クイーン・メリー2は2003年の建造当時、最大、最長を誇ったイギリスの豪華客船。約3000人の熟練工が、延べ800万時間を作業に費やし、約2万人が何らかの形で建造に携わった。投資総額はおよそ10億ドル(約900億円)。全長はサッカー場3つ分の345メートル、全高は72メートルで23階建のビルに相当する。これまで上海港に停泊した豪華客船の中では最大になる。

 クイーン・メリー2の乗車切符は最低で3000ドル(約27万円)、最高6万ドル(約500万円)。カジノやスポーツセンターを始め、プラネタリウムまでそろえ、その豪華さにしばしば「洋上の宮殿」と形容され、これまでに、イギリスの女王エリザベス2世や、ブレア首相、アメリカのブッシュ元大統領などが乗船したことで知られている。

 今回、天気の影響で上海港には12時間遅れて到着し、停泊時間はおよそ10時間となったが、通関は、職員が前の停泊地である香港で船に乗り込み、船内で入国手続きを行ったため、「待ち時間はゼロ」だった。乗客は中国の春節の雰囲気を十分に味わったようだ。

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