わが娘を「浅田真央」に育てる費用は?

1年間の金額は?


安藤美姫選手とジェンキンスコーチ(右)
 コーチのレッスン料は前項でも説明したが、そこはピンキリでもある。まず、最初は町のスケート教室で滑るところから始まる。この初歩段階では、普通の子供たちと将来五輪に出場するような金の卵たちがいっしょに滑る。そこから個人レッスンに昇格すると1時間1万円くらいが相場。1週間あたり1時間の割合で1年間通うと50万円ほどになる。そして、競技者として日本一を目指すレベルになると、日本人トップコーチ、最後は五輪で勝てる国際大会で実績を持つコーチへと移っていくようだ。

 ◆リンク使用料 スケート場と貸切の契約を結ぶか、スケートクラブに入るか。年間50、60万円はかかるという。あるいは最近であれば、高橋大輔、織田信成の両選手が所属する関西大学や、安藤美姫、小塚崇彦の両選手がいる中京大学は専用リンクを持っている日本では数少ない団体でもある。所属選手は施設面で大きな便宜があり、ありがたい存在だ。

 ◆衣装、クツ代 下は10万円から著名デザイナー製作のものなら、100万円するものもあるという。クツは、1足5~10万円ほど。エッジは1足分で5万円から。年間で5足は必要なために、25万円~50万円はかかる。またエッジも手入れをしても1年間保つか保たないかだという。

 ◆振付、楽曲 大会に出場するためにはショート、フリーそれぞれのプログラムと振付と楽曲が必要になる。振付は超一流どころに頼めば1回200万円、楽曲は1曲5~10万円となる。

 ◆その他トレーニング スケーターは当然リンク以外でも練習する。筋力トレ、バレエレッスンなど。これも個人によって違うが、1月に50~100万円使う選手もいれば、団体に所属していれば施設やトレーナーもいるために支払う必要がなかったりもする。

 ◆遠征費 遠征は基本的に連盟の負担のために必要ない。ただし、外国人コーチの下へ練習に行く場合には自己費用の場合が多い。団体に所属している場合には、いくらか費用負担をしてくれる場合も。

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