医師が見た! バンクーバーオリンピックの真実【2】

 決勝は満席、米国の応援団が大変な盛り上がりでした。前日のオークションでは、本日のチケットが160万円のプレミアムチケットとして売り出されていたそうです。観戦後、大変な混雑でバス乗り場も大変遠くにありたどり着くころにはヘトヘト。オリンピック観戦は忍耐と体力。 3度のオリンピック観戦参加で学んだことです。

 翌日、13時スタートで女子スピードスケート1000M観戦にリッチモンドオリンピックオーバールへ出かけました。1時間半以上前に会場に着いて、選手たちの練習風景を見学しました。



 今回の試合観戦には海外のチケット取扱い専門サイトから購入。 1200ドル!!

 岡崎選手の人気はもの凄く会場全体が彼女を応援していたことには驚きました。結果は34位 。やはり年齢的な衰えは隠せません。

 高木選手もオリンピックの雰囲気に負けて最下位。 小平選手が健闘、5位。メダル期待でメディアが大きくとり上げていた吉井選手は15位。レース終了直後、顔を両手で覆ってそのまましゃがみこんだ姿勢でリンクを回っていた姿がとても痛々しかったです。 緊張で身体が動かなかったのでしょうか。残念、今回はメダル瞬間には立ち会うことができませんでした。

 女子スノーボードハーフパイプ観戦のためにサイプレスマウンテンに向かいました。 18時、決勝がスタート。 日本人選手はだれも決勝には進めませんでした。期待の中島選手は13位。0.5ポイント差、あと1人で決勝を逃しました。北米有利のジャッジの影響でしょうか。点数が伸び悩んだそうです。トリノ五輪9位、その上を狙っていただけにご両親もがっかりされていました。

 今日も国内ニュースでは国母選手のことが取り上げられていました。昨日お会いしたご家族の皆さんはとても感じのよい方々で、今回の事件に選手本人以上に深刻に受け止め苦しまれているようでした。

 トリノ五輪でもスノーボードハーフパイプの選手の非常識な言動がメディアで強烈に叩かれていましたが、日本代表の自覚はオリンピックアスリートには特に重要だと思います。 世界中が注目するわけですから、日本人アスリートの紳士さと素晴らしさを是非ともパフォーマンスも含めてアピールしていただきたいと存じます。

 最終日は、オリンピックに沸くバンクーバーの街を散策しオリンピックビジネスに関して情報を集めてみました。 といっても末端のレベルですが。

 オリンピックにはオフィシャルグッズがあります。 これが実は凄い売れ行きなのです。 はっきり言ってこれほど利益率が高く高額な商品を私は他では知りません。手袋、帽子、服、ネックストラップ、コイン、バッチ、コースター、カード、しおり、ボールペン……なんでもありです。



 オリンピックオフィシャルグッズには五輪のマークが必ず付いています。実はこのマークが大きな意味を持ちます。ライセンス契約が存在し、このライセンス契約によってオフィシャルグッズは一般の五輪マークがついていない商品の3倍ほどの高額な価格に設定されます。この経済状況のご時世にオフィシャルグッズだけは異常な価格で販売されるのです。

 ほとんどが中国製品で一見して粗悪品とわかるものもあります。オリンピックブランドは商品の質ではなく五輪マークなのです。現地では、オフィシャルグッズのあまりの高額さに、皆が驚いていました。小さなマスコットぬいぐるみが3000円ほどもするのです。



 オリンピックにピンバッチビジネス、トレーディングだけのために海外から現地へ訪れる方もいます。今日も人通りが多いエリアでは 多くのピンバッチコレクター、バイヤー、ショップが軒を連ねていました。私もこれまでオリンピック日本代表選手から 日本代表選手だけに配布される 幻?の日の丸付き五輪ピンバッチをいただいてからこのバッチに魅了され探しています。五輪にすべて色が付いているものが日本代表選手だけに支給される特別なピンバッチ。

 今日もなんとか1個、見つけることができました。私の持つ別の日本代表のピンバッチと交換。幻の日本代表選手ピンバッチを手に入れることができました。凄いプレミアム商品です。日の丸に五輪。このシンプルなデザインは不思議な勇気を与えてくれます。ピンバッチショップは大人気です。

 帰国日、バンクーバー空港で免税店で 青野令選手のお母様から声をかけられました。今回の結果、私は残念ですが。ご家族は次をすでに期待され、決意新たにされていました。予選3位の高得点でメダルに大きな期待がかかりましたが、最後の着地が乱れたことはまだまだトレーニング経験不足ととらえられていたようです。まだ、若いチャレンジャーは ソチオリンピックの星になると思います。青野選手の今後の活躍、微力ながら応援させていただきたいと思います。

 国母選手のご家族の姿も空港にありました。国母選手も今回のバッシングを糧にアスリートは紳士たれ、を学び日本代表選手として羽ばたいてほしいと思います。 日本代表としての自覚がありストレスなく結果を出していればヒーローになっていたかもしれません。なんといっても、Xゲームで今季、国母選手は銅メダル獲得、青野選手は以前銀メダル獲得を果たしています。2人とも世界トップレベルのスノーボーダーとしての評価は間違いありません。来季の彼らの活躍が楽しみです。

 日本時間2月21日午後13時、成田空港到着。飛行機を降り入国審査へ向かう途中、驚くほどの数の報道陣がカメラやビデオを構え陣取っていました。日本代表選手の帰国を撮影、報道のためです。男子・女子スノーボードハーフパイプ日本代表選手らと同じ便での帰国となりました。




 メダル獲得はなりませんでしたが、国母選手の問題で注目を集めたスノーボード、報道陣も必死に撮影を行っていました。出口で青野選手にねぎらいの言葉をかけ、ソチでの雪辱を誓いました。日本代表選手のブレザーを着た青野選手と一緒に撮影。今後の活躍を期待します。

日本代表選手のブレザーを着た青野選手と

【3】につづく

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