勝間和代氏「デフレの原因はシルバー資本主義」

日本経済の元凶はデフレ


勝間和代氏(東京都・千代田区)
 日本経済全体がデフレに蝕まれているような気がしてならない、という感覚は多くの人々が持っていることだろう。実際に、内閣府がこのたび発表した、2009年10~12月期の国内総生産(GDP)統計によると、GDPデフレーターは前年同期比マイナス3.0%となった。

 この数字の意味する所はつまり、物価を表す動向の指数がマイナスになったということだ。これはどんどん拡大しつつある。勝間和代氏はこのたび、外国特派員協会で会見し、今の日本経済の最大の課題を「デフレ」と見て、その原因の一つにシルバー資本主義があるとした勝間氏。自らを「改革者」であるチェンジメーカーと呼び、原因究明と解決について語った。

 勝間氏の意見は、世代や立場によって、受け止め方は随分と違うかもしれないが、さぁ、あなたは?

 ◆勝間氏の話

 今の日本は(年率)1%のデフレで、しかも2%生産性が上がっていると言われています。(モノが)過剰供給になって、(モノの)価格も引き下げられて、売上がダウンします。そうすると(企業業績が落ち)失業率も上がります。若年層の雇用を控えるようになり、若者に職がなく、結婚しなくなります。

 これを日本の政治家は理解していないのです。今の日本はリバースバブルです。これはバブルの反対という意味で、それくらい悪いことです。1%、失業率は上がっていますし、さらにこれからも上がっていくことが予想されます。なのに、メディアはなぜデフレを良しとするのか。バブルよりもっともっと悪いのに。

 日本は20年もの間デフレ経済が続いて、幸福度で60位(「世界幸福度ランキング」)、自殺率で9位。日本人は自分のことを幸せだと思っていません。外国も日本パッシングするようになり、見るべきものがない国になりました。

 そうした原因の一つに「シルバー資本主義」というのがあります。

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