浅田真央&タラソワ師弟の集大成なるか

 バンクーバー五輪女子フィギュアスケートのフリーが行われている26日、浅田真央選手(19)のコーチを務めるタチアナ・タラソワさんには“男女2冠”がかかっている。

 日本のファンには、キスアンドクライでいつも毛皮を着て浅田選手と抱き合うシーンがお馴染みだろう。タラソワコーチは、男子の金メダリスト、エヴァン・ライサチェク選手の振付を担当しているため、変則ではあるが、浅田選手も金メダルを獲得すれば、この五輪では2冠を達成することになる。

 数々の五輪タイトル、世界タイトルを教え子に取らせて名将として知られるが、なぜか女子には縁がない。前回のトリノでは、開催のわずか2カ月前に、かつての教え子だったモロゾフコーチに、荒川静香さんという金の卵を持って行かれた。その結果は、いまさら言うまでもない。

 今回の五輪に挑むにあたって、タラソワコーチは他の選手は教えない。また浅田選手は他のコーチに教わらない。何があっても絶対に崩れない師弟関係を約束したという。師弟のバンクーバーへの思いの強さを表している。

 この五輪期間中に63歳の誕生日を迎えたタラソワコーチ。高齢ということもあり、ここ数年は体調がすぐれないという。女子のタイトルを獲得するのは今回がラストチャンスの可能性もある。そのキャリアの集大成として浅田選手を送り出す。

 わずか87日、規定よりも誕生日が遅かったために出場がならなかったトリノ五輪から4年を経てたくましくなった浅田真央選手は名将に、最上のプレゼントを贈るつもりだ。


抱き合う浅田真央選手とタラソワコーチ

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