40億円も不動産を購入した金持ちすぎる11歳

 日本で言えば小学生にあたる11歳の男子が、ドバイのパーム・ジュメイラのマンションを9戸も購入したのだという。金額にして4400万ドル(40億円)以上に相当する。それにしても、金持ちすぎる児童の正体とは?

 この子供は、世界屈指の原油の産地・アゼルバイジャンのイルハン・アリエフ大統領の子息。自国では支持も高い大統領。三選禁止の法律が撤廃され、任期切れの2013年以降も三選目の選挙に出れば再選することは間違いないと見られている。とんだスキャンダルではないが、この報道を大統領はどう受け止めているのだろうか。

 米紙ワシントンポストで取り上げられた内容によれば、この男児だけでなく、アリエフ大統領の2人の娘も不動産を購入しており、ドバイですべての不動産資産を合計すると約7500万ドル(68億円)にも上るという。

 ちなみに、アリエフ大統領の公式な給与は年間で22万8000ドル(約2000万円)となっている。そのため、各国の報道機関は、少年がなぜそんな大金を持っているのか、と大騒ぎになっている。例えば、地元ドバイの新聞では「School boy buys $44 million worth Dubai property」とするなど、衝撃は大きいようだ。

 相続税対策なのか、マネーロンダリングなのか、目的はわからない。しかし、金持ちすぎる児童の存在が判明したことで、これが大統領の今後にどう影響するか、注目されている。

 パーム・ジュメイラはドバイ沖に建設された人工島で、2007年には世界最大の人工島となった。現在では、デビッド・ベッカム夫妻をはじめ、世界中のセレブリティたちがヴィラを購入している。
 
 アゼルバイジャンのバクーにある大統領府の報道官は、ワシントンポストの取材に対してコメントを拒否しているという。


パーム・ジュメイラ

アリエフ大統領夫妻(中央)。両端は英ブラウン首相夫妻

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